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月別アーカイブ: 2025年8月

第10回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社徳吉、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~“強い訪問看護チーム”~

 

人手不足、重症化、書類負担——それでも在宅医療のニーズは増え続けています。鍵は仕組み化。ここでは、**品質(Q)×生産性(P)×満足度(S)**を同時に高める運営の実務をまとめました。

1|チーム設計:役割と“見える化” 🧩

  • 役割:管理者/教育担当(プリセプター)/感染対策担当/ICT担当/夜間当番

  • スキルマトリクス:創傷・呼吸・小児・精神・終末期など領域×熟練度を表で管理

  • 同行ルール:新規・増悪・看取りはW訪問を標準化

2|スケジュール最適化:移動時間を短く 🚗📍

  • 半径クラスター(近距離で束ねる)+時間帯スロット(AM/PMの固定窓)

  • ルート最適化アプリ1日10〜20%の移動短縮を目標に

  • 医師・薬局の時間割と合わせ、連絡を同一タイミングに寄せる

3|記録と情報連携:書く“手間”を減らす ✍️📱

  • 電子カルテ+音声入力でSOAP/フォーカス記録を時短

  • 写真連携(創傷・むくみ・ストマ)を日付・部位名で統一

  • 指示書・報告書はテンプレ化し、提出リードタイムを数値管理

4|品質・安全の“型” 🛡️

  • 5R与薬(正しい患者・薬・量・時間・方法)+高リスク薬プロトコル(インスリン・抗凝固薬・オピオイド)

  • 転倒・褥瘡リスク評価のルーティン化 → 予防介入(段差・マット・体位変換)

  • 感染対策:標準予防策、針刺し時の対応、物品持ち込み/持ち出しの動線

5|教育:最初の90日で“戦力化” 🎓🌟

  • 技術チェックリスト(吸引、ポンプ管理、ストマ、点滴、看取りコミュニケーション)

  • ケースレビュー(週1)とケースカンファ(月1)

  • EOL研修:痛み評価、ACP(人生会議)、グリーフケアのロールプレイ

6|多職種連携のリズム 🤝📞

  • 退院前カンファへ必ず参加、初回訪問は48時間以内

  • ケアマネ定期共有(月1サマリー)/薬剤師とは残薬・相互作用のショートレポート

  • PT/OT/ST同日・連続訪問を設計し、ADL改善を加速

7|リスクとBCP(事業継続計画)🧭🧯

  • 災害:停電・断水・道路遮断時の優先訪問リスト紙カルテへの切替手順

  • 夜間安全:単独訪問は出入口・照明・連絡保持をチェック、セーフワードで全員合図

  • 感染流行期代替スタッフプール訪問間隔の見直しルール

8|スタッフを守る“働き方” 🧘‍♀️🕰️

  • オンコール設計:件数の見える化、翌日の負荷軽減(遅番スタート)

  • 面談(1on1):月1で学び・負担・感情を言語化

  • メンタルヘルス:相談窓口・休息の権利・アルコールゼロ運転徹底

9|KPIダッシュボード 📊

  • 再入院率、急変コール応答時間、初回訪問48h達成率、文書提出期限遵守率、記録当日完了率、家族満足度

  • 週次で**“数字→原因→対策→担当→期限”**の1行フォーマットに落とす

10|“30日で変える”改善ロードマップ 🗺️⚙️

  • Day1–7:ルート最適化&W訪問基準を策定

  • Day8–14:与薬・高リスク薬のチェックリスト運用開始

  • Day15–21:写真運用の命名規則と共有ルールを統一

  • Day22–30:KPIダッシュボード公開&週次ミーティング固定化

まとめ ✨

訪問看護の力は、仕組み×連携×人材育成で最大化します。
「安全の型」「時短の型」「連携の型」を整え、患者さん・ご家族・スタッフが笑顔で続く在宅をつくりましょう。必要なテンプレやチェックリストは、いつでもご相談ください。📩🧡

 

 

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第9回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!
合同会社徳吉、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~訪問看護が支える“安心の暮らし”~

 

病院からご自宅へ。環境が変わると、不安や負担はぐっと増えます。訪問看護は、看護師がご自宅へ伺い、医療と生活の両面を支えるサービス。年齢や疾患を問わず、**退院直後の不安期、慢性疾患の長期管理、看取り(終末期)**まで幅広くサポートします。

1|訪問看護で“できること”10選 🎯

  1. 病状観察(体温・脈拍・SpO₂・むくみ・呼吸音)

  2. 服薬支援(薬の仕分け、飲み忘れ防止、飲み合わせチェック)💊

  3. 点滴・注射・創傷ケア(褥瘡予防・処置、抜糸後の管理)

  4. 呼吸ケア(在宅酸素、吸引、排痰訓練、COPDの息切れ対策)🌬️

  5. 排泄ケア(ストマ・膀胱留置カテーテル・導尿・便秘対策)

  6. 栄養・嚥下支援(経管栄養、食形態の提案、誤嚥予防)🍽️

  7. リハビリ(関節可動域・歩行訓練・ADL練習・福祉用具提案)

  8. 認知症・メンタル支援(BPSD対処、睡眠・昼夜逆転の調整)🧠

  9. 家族支援(介護技術レクチャー、レスパイトの相談)👪

  10. 在宅での看取り(疼痛緩和、意思尊重、グリーフケア)🕯️

2|利用開始までの流れ 🗺️

相談(電話/LINE/紹介)→ 面談(困りごと整理)→ 主治医の指示書取得 → 契約・計画作成初回訪問
平均1〜2週間が目安ですが、退院日決定など急ぎの場合は優先調整も。📞

3|“夜間・緊急”の安心設計 🚨

  • 24時間連絡体制(オンコール):発熱・呼吸苦・疼痛・化学療法副作用など

  • 往診・薬局との連携:必要時は医師に即連絡、処方や指示変更を迅速化

  • 電話時は症状・開始時刻・体温・服薬状況をメモするとスムーズ📝

4|ご家族の不安に先回り Q&A 💡

Q. 介護保険と医療保険、どっち?
A. 原則は介護保険(要介護・要支援の方)。急性増悪・医師の指示で医療保険になる場合も。公費助成(難病・小児等)対象のケースもあります。詳細はケアマネ・当事業所にご相談ください。
Q. 回数や時間は?
A. 症状や生活状況に応じて週1〜毎日の短時間まで柔軟に設計します。⏱️

5|感染予防は“家庭のやり方”で大丈夫 🧼🧴

  • 手指衛生(手洗い・アルコール)を“帰宅後・食前・排泄後”に習慣化

  • 咳エチケット換気、共有部分の拭き取り

  • 物品は家族と区別(体温計・ピンセット等)

6|1日の訪問イメージ(例)⏰

  • 午前:心不全の方へ体重・浮腫チェック→減塩のコツ共有

  • 午後:在宅酸素の方へ呼吸リハ→息切れ時の体位(リカバリー姿勢)練習

  • 夕方:終末期の疼痛評価→オピオイドの副作用管理・ご家族の不安傾聴

7|はじめての方向けチェックリスト ✅

[ ] 主治医・ケアマネの連絡先を冷蔵庫などに掲示
[ ] 服薬カレンダー(朝・昼・夕・就寝)を作る
[ ] 発熱・痛み時の連絡基準を家族で共有
[ ] 介護者の休める時間を先に確保(ショート・デイ等)

まとめ ✨

訪問看護は、医療の安心と生活の安心を“家で”両立させる仕組みです。
「退院が不安」「夜が心配」「家族の負担を軽くしたい」——どれもご相談ください。**一緒に“あなたのペース”をつくります。**📞🏠💐

 

合同会社徳吉では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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